わたしの価値を決めるのは
最近、心の中が黒くて汚い感情でいっぱいになることがありました。
きっかけは、仲のいい家庭で守られて育った人や、楽しい子ども時代・学生生活を送ってきた人たちに囲まれる機会が増えたことでした。
疎ましくて、寂しくて、心の中は嫉妬や邪念でいっぱいになって、自分がとても嫌な人間に思えました。
頭ではちゃんと「みんな生き方がちがって当たり前」「その人にしかわからない事情もある」とわかっているのに、心はわたしの意思とは別で生きていて、「わたしもちゃんと大切に扱ってほしかった」「もっと可愛がってほしかった」「わたしだって本当は・・・」と、自分の中にいる子どもの自分が叫び始めてしまいました。
何をしてもイライラは収まらず、惨めで虚しくてみっともない気持ちでいっぱいでした。
だけど、出てくる感情を否定せずに、そこにあることを認めて、たくさん涙を流したら、改めてわかったことがありました。
それは、今までどんなことが起こったとか、どんな環境で育ったとか、そんなことはわたしの価値を決めるものではないということでした。誰にどれだけ大切にされてきたとか、どれだけ素敵な思い出があるかは重要じゃない。わたしの価値を決めるのは、起きた出来事そのものではなく、わたし自身が起きたことをどういう風に捉えているのか、そこから自分で何を選んでいくのかでした。
大変な時間が長かったから、広い視野を持てるようになった。
傷ついている人に対して優しい眼差しを持てるようになった。
そのために必要な経験だった。
わたしは起きたことをそんな風に捉えていたいです。
だからこれから、子どもの頃の自分が求めていたものを持っている人たちに出会ったら、ただただ「そっかぁ、そうなんだね」と受け止めるようにしていきたいです。
心の中にはどんな黒い感情が湧き上がってきてもいいから、自分の口から自分で選んで外に出す言葉にだけは気をつけていきたいです。
それが、わたしを決めるものだと思うからです。
そして、モヤモヤとつらい気持ちは一人の時間にいっぱい泣いて外に出そうと思います。
自分が見たいと思う自分になっていきたいです。